エゾノネジモク
Sargassum yezoense (Yamada) Yoshida et T. Konno

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撮影地:宮城県志津川町 20021212 撮影地:宮城県志津川町 20021212
付着器
撮影地:宮城県志津川町 20021212 撮影地:宮城県志津川町 20021212
茎,葉,付着器
撮影地:福井県若狭町 20060527
 体の高さは1mくらいになる。

 茎は円柱状で,枝分かれしながら岩の上を這う。茎の腹面のところどころに小さな盤状の2次的な付着器を出して固着する。主枝は這っている茎の背面から直立し,しばしばゆるくねじれる。側枝は多数生じるが主枝に比べて短い。

 下部の葉は短い柄を持ち,長楕円形から広線形で水平に拡がる。上部の葉は丸く,基部は楔形である。中肋は葉の中部で分からなくなる。上部の葉は線形から線状披線形になり,粗いギザギザを持つ。

 気胞は長楕円形から紡錘形である。大きいもので長さ8mm,直径5mmで,短い柄を持つ。先端は尖るか線状の冠葉をつける。

 雌雄異株。夏に成熟する。

 波あたりのより場所の低潮線付近から水深3mくらいの岩上に生育する。

 日本海沿岸北海道から長崎県,および太平洋沿岸宮城県,朝鮮半島。