ヒラムチモ
Cutleria multifida (Turner) Greville
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先端部
　通常見られる帯状の体は単相で雌雄異株の配偶体で，小さい付着器から直立する。枝は平らで数回枝分かれする。枝の先端には長い毛の束がある。高さ30cmまでになる。体の幅は広いもので10mm，先端部では幅約2mmになる。体は柔らかい膜質でもろい。

　胞子体は複相の小型盤状体。かつてこの胞子体はAgraozonia parvulaまたはA. reptansとして記載されていたため，この世代をAgraozonia期と呼ぶ。

　低潮線付近から漸深帯にかけて，波の穏やかな場所に生育する。

　瀬戸内海，九州西岸；Australia，大西洋。