キジノオ
Phacelocarpus japonicus Okamura

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 体は平らな線状の枝を持ち,互生的に数回分岐する長い枝が四方に伸びる。枝の両側にノコギリの歯のような小枝が羽状に密生する。体色は濃紅色または紅色。

 タマイタダキによく似ている。キジノオではノコギリ状の小枝の間から長い枝や嚢果が出るのに対し,タマイタダキでは小枝がそのまま伸びて長い枝や嚢果になる。タマイタダキよりも枝の出方が不規則で,全体のシルエットが繊細な雰囲気になる。質はタマイタダキより硬い。

 漸深帯深所の岩の上に生育する。

 本州太平洋岸中・南部,九州,朝鮮半島。