手触りはヌルヌルとし,水中で見るとすらっと水面に向かっている。体の高さは1mくらいから大きいものでは5mを越える。
付着器から1本の茎が出る。付着器は仮盤状で直径3cmくらいになる。茎は分枝せず下部で3−5mmの太さとなり,短い刺をつけることが多い。茎には縦の溝が数本ある。
葉は膜状で線形または披針形で,長さ7cm,幅1.5cmになる。縁辺はギザギザ,または中肋まで達する切れ込みがある。葉の柄はやや平ら。中肋ははっきりしている。
気胞は円柱状で冠葉をつけ,長さ1−1.5cm,直径2−3mmあり,短い柄を持つ。
雌雄異株。1年生で一般に日本南部では春に成熟し,北海道では初夏に成熟する。しかし秋から冬にかけて成熟する秋成熟型も知られている。
食用にされ,生殖器床を湯通しして二杯酢,三杯酢などで食べたり,あるいは藻体の先端部を湯通ししてたたいてから食べる。
漸深帯に生育する。
北海道(東部を除く),本州,四国,九州;朝鮮半島,中国(香港まで)。
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