体は二叉あるいは三叉に枝分かれして,全体がほぼ扇型になる。枝の先端は二つに分かれ尖っている。体の下部では中肋がはっきりとしており,先端部では分からなくなる。体の高さ10−20cmになり,幅2−3mm。
体の質ははじめ薄い膜質で,古くなるとやや硬くなる。若い枝の先端には毛の束がある。
生殖器官が枝の先端に作られる。この部分の先端がふくらんで市女笠(イチメガサ)のような形になりことから和名がついた。市女笠とは平安時代から江戸時代に女性が用いた笠のことだそうです。
漸深帯の深所に生育する。
本州太平洋岸中・南部,四国,九州,本州日本海岸南部,朝鮮半島,Australia,New Zealand,大西洋。
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