付着器は小さく，直径1−1.5cmの盤状か円錐状である。茎は直立し，直径5mm，長さ0.5cm以下で頂部から主枝を出す。

　主枝下部の葉は柄の基部が下向きである。葉身は披針形で基部は楔形，先端は尖らない。葉の質は薄い。葉の縁辺には不規則な切れ込みがある。中肋ははっきりしている。

　気胞は球形から倒卵形で，大きいものは直径8mmまでになる。頂端は突起を持つか，1cmまでのギザギザの縁を持つ冠葉を持つものもある。

　雌雄同株。夏に成熟する。

　漸深帯の岩に生育する希産種とされている。尾鷲市の賀田湾に群落がある。

　伊豆諸島から本州南岸，奄美大島など。