ダルス
Palmaria palmata (Linnaeus) Kuntze

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 体は膜状で,形は扇形,くさび形や帯形など。根元は細い茎状になる。高さ5−30cm。色は赤から紫褐色である。

 アイルランドやカナダでDulseと呼ばれて食用となっている。和名はこのDulseからついた。

 生活史が独特で,大形の葉状体となるのは四分胞子体と雄性配偶体で,雌性配偶体は数細胞からなる小型の体である。この雌性配偶体の造果器が受精すると,四分胞子体が造果器から直接発達して,雌性配偶体上に生長する。果胞子体は無い。

 潮間帯下部から漸深帯に生育。

 本州太平洋岸北部,北海道,樺太,千島列島,大西洋。