タカツキズタ
Caulerpa racemosa (Forsskal) J. Agardh var. peltata (Lamouroux) Eubank

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 体は匍匐する茎と直立する枝からなる。この枝から先端が平たくふくれた皿のような小枝が出る。この皿のような部分の直径は2−4mmで,中央部が少し盛り上がる場合と少しへこむ場合がある。かたまりを作って生育することが多い。体は高さ2−5cmくらい。体は繊細で手荒く扱うとちぎれる。

 Ohba and Enomoto (1987)はスリコギズタが,低温,高光強度下ではスリコギズタ型に,高温,低光強度下ではタカツキズタ型になることを示した。

 上の3番目写真を見ると,一個体の中でも部位によって形状が異なり,タカツキズタ状の部分,センナリズタに近い部分,スリコギズタに近い部分などがあり,タカツキズタとして良いのかどうか迷う。

 低潮線付近から漸深帯の岩の上。

 本州太平洋岸南部,八丈島,小笠原諸島,南西諸島,台湾,インド洋,大西洋暖海域。