ウミウチワ
Padina arborescens Holmes

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 体色は褐色で,和名の通り形は団扇型だが,大きくなると放射状に体が裂けてだいぶ形が変わる。体のへりが裏側に巻く。高さ6−7cm,大きいものでは25−30cmになる。

 コナウミウチワと似るが,体はよりぶ厚く,顕微鏡で見ると9−10層の細部からできており,縁辺近くでも5−6層からなっていることで区別できる。

 三重県の志摩半島の海女さんにミミクサと呼ばれており,アラメカジメがいなくなると生えるので嫌がられているようである。

 低潮線付近の岩上やタイドプ−ルに多く,静かな港の中などで大量に生育していることがある。

 太平洋沿岸中−南部,八丈島,瀬戸内海,九州,日本海沿岸,南西諸島,朝鮮。